2026/01/17 18:26


ご無沙汰しております、Diggers & Rollers 畠山です。
2026年も当店をよろしくお願いいたします。

かなり久しぶりの大型アップデートとなる今回のテーマは、

「エンマコガネ祭り with オオキバセンチ feat. マイナー糞虫」

です!
エンマコガネを中心に、需要のわからないマイナー糞虫の他、ショップのいつメンの補充も併せて合計70商品を新規掲載。
ここではその中から一押しの標本をピックアップして紹介していきます。

◆祭りの花形:エンマコガネ
4度目の開催となるエンマコガネ祭り。
例年秋に開催していましたが、昨年は秋までにメンバーが揃いきらず…足並み揃えた状態でようやくの開催となります(待っていた人がどれだけいるのかは不明…)。

↑ベトナム産 Paraphanaeomorphus phanaeiformis:まるでニジダイコクのような体型のエンマコガネ(名前でこれでもかと強調している)。厳密にはParaphanaeomorphus亜属ということになるのかな。日本のトビイロエンマコガネと近縁。インドネシア産の同亜属別種も掲載しているので合わせてどうぞ。
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↑インドネシア産 Liatongus venator:角のなが〜いツノコガネ。大陸産のL. vartagusをより極端にした感じ。メスも発達した角を備えており、これまたかっこいい。


↑Onthophagus spp.:相変わらず正体不明のsp.個体もあれこれ掲載。種名が分からないからこその、ロマンにも似た魅力、あると思います。産地は写真上からオーストラリア・ケニア・タンザニア。
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◆大型個体揃い踏み:オオキバセンチ
「シルクロードの黒い剣歯虎(サーベルタイガー)」の異名(今つけた)を持つ風変わりなセンチコガネの仲間。
その名に恥じぬ大型個体を中心に多数掲載しています。

↑タジキスタン産 Lethrus banghaasi:新年らしい?金色の大型個体。左側のみ発達したシャープな大顎が特徴的。


↑タジキスタン産 Lethrus karateginicus:野太い左右対象の大顎が特徴的な大型個体。まさに剣歯虎。


↑イラン産 Lethrus acutangulus:右側の大顎が発達するオオキバセンチ。左側が発達する種類が多い中、これは珍しい?


◆真のテーマ:マイナー糞虫
知名度皆無の糞虫に祝福を。
ぱっと見のインパクトこそ派手な人気種には及ばないですが、糞虫箱の片隅に得体の知れない標本が混ざっているのも面白いのではないでしょうか?

↑エクアドル産 Scatimus furcatus:南米版のCoptorhinaといった趣の小型糞虫で先割れした頭楯がかっこいい。糞虫最後の大沼ことAteuchini族の一種。同族の糞虫は他にも「その他のフンチュウ」カテゴリで何種かショップに掲載しているので、気になった猛者は是非。


↑南アフリカ産 Gyronotus sp.:アフリカの飛べないタマオシコガネ。一見、ゴミムシダマシやカメムシのような雰囲気の平たい身体が特徴的。飛べないタマオシコガネはPachysomaだけじゃないってところを見せつけて行かないと?!


↑オーストラリア産 Coptodactyla monstrosa:オーストラリアの風変わりなダイコクコガネの仲間。オーストラリアといえば家畜糞の処理のために、アフリカを中心に各国原産の糞虫をいくつか人為的に移入させたことが有名だけど、在来の糞虫が全くいないわけではなく、案外多様な種類が生息しているようですね。

--余談--
楽曲などでよく見る"feat."って「A feat. B」の場合、後につくBの方がリスペクトされる側のようです。
自分はこの記事を書く際に調べて初めて知りました(てっきりfeat. XXって添え物的なものだとばっかり)。

さて、近年の小型昆虫ブームの波に乗り糞虫も他分類群の昆虫同様、これまで見向きもされてこなかった種類にまでスポットライトが当たるようになりました。
しかし、一般的に流通する種類も、書籍で紹介されている種類も、みんなが熱望するあの種類も、100万種を超えると言われる昆虫全体のごく一部に過ぎないのです(いわゆる"糞虫"の中心的存在であるScarabaeinae(ダイコクコガネ・ニジダイコク・エンマコガネ・タマオシコガネの仲間)・Aphodiinae(マグソコガネの仲間)にGeotrupinae(センチコガネの仲間)を合わせて考えてみても11,000種前後…さすがに昆虫全体の数字と比べると見劣りしますが、それでも皆さんの頭の中で顔と名前を一致させられる種類はほんの数%でしょう)。

…中の人的にこれ結構もったいないことだと思うんですよね。
これだけの多様性がありながら、コレクションの方向としては多様性そのものを否定しているような気がしてならないなぁと・・。
商業的には需要がハッキリしているところを掻い摘んで提供していくことが"正"なのでしょうが、
せっかくスポットライトが当たるようになったからこそ、
さらに一段深みに嵌って、得体の知れない虫たちも1種ずつ丁寧に扱っていけたらと思っています。

そんなわけで、知名度皆無の糞虫に祝福を(二度目)。
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